「枠のない考え方」 

人がなぜ対立しあわなければならないのか?
それは自分達に正義や善があると思うからです。

他の人がどんなひどいと思われることをしても自分達が悪の化身などとは思ってはいないのです。
例でいえば人類は環境破壊の元凶だから抹殺してもよいという考え方もまたひとつの正義に立脚している考え方なのです。

人は自己の正義に則って行動するのであって、
決して嫌々行動しているわけではないのです。
その時の立場や利害関係によって自己の行動を決定している。

その時にどんな悪行でも善行でも自己の正義に則って行動しているのです。
盗人に三分の理といわれますが、
当然相手の立場になれば納得できる正義が存在します。
日本の場合は正義を言い訳と言い換えてもいいでしょう。

存在するのに存在を認めない正義の戦いが対立と呼ばれるものだと考えられます。

私はこれらの確信的な正義や善を相対化した考え方に捉えなおすきっかけなればいいと考えています。
人の大部分の問題は優先順位の問題で解決できると信じています。
的確な優先順位の判断力や行動が皆が円満に暮らせる社会や人類の共生につながると考えています。